DLC「鎧の孤島」が解禁されてからのランクバトルはシングルダブル共にドククラゲ入りのパーティでマスターボール級入りをしていました。
しかし2月からのランクバトル(シリーズ8)のルールが伝説ポケモン1匹まで使用OKとなり、対戦環境的にドククラゲを使うのはかなり厳しい状態となりました。
なので今回思い切って伝説無しルール最後のランクバトル(ダブル)でマスターボール級入りをしたドククラゲ入りパーティを紹介しようと思います。
5月からのランクバトル(シリーズ9)で再び伝説無しルールになるらしいですが、もったいぶるのはネタの新鮮さを失わせる事になると思ったので今回ここに公開。
・構築の概要
このパーティは弱点保険を持たせた特性クリアボディのドククラゲと「じならし」を覚えたレイスポスの2体を軸にした構成となっています。
レイスポスの「じならし」で相手2体の素早さを下げつつ味方のドククラゲの弱点保険を発動させ、特攻が2段階上昇した状態でのダイマックス技で相手を一掃していきます。
・構築の過程
ドククラゲで弱点保険クリアボディ+じならしのコンボを使いたい。
↓
では誰で「じならし」を撃つか。「鎧の孤島」環境ではケンタロスを採用していました。特性威嚇でドククラゲの低い防御を補いつつ「ねこだまし」が来ても「てだすけ」で誤魔化せるからです。
しかし「じならし」を使った後の役割が薄く、コンボを決めた後やることがあまり無い。
↓
そんな中「冠の雪原」でケンタロス以上に「じならし」要員に適したポケモンが登場。それがレイスポス。
自身がゴーストタイプなので基本的に「ねこだまし」を受けず、特攻が高いのでドククラゲの「ダイアシッド」との相性も良い。
物理に対しては「おにび」があり、またコンボで障害となるドラパルトに一致で抜群を取れる。(素早さ操作必須にはなるが)
↓
ドククラゲレイスポスで障害となるのが特性クリアボディのドラパルトとガラルファイヤー。
この2体に相性が良くて特性悪戯心で先制「おいかぜ」することで弱点保険が発動したドククラゲをさらに活かすことができるエルフーン、ガラルファイヤーに強くエルフーンと「ふくろだたき」のコンボで別選出も可能になるテラキオンを採用。
↓
5枠目は「ワイドフォース」の一貫性を抑制できてイエッサンブリムオンに強いガラルファイヤーを採用。また「おいかぜ」と組み合わせることで相手のドラパルトにも強くなれる。
↓
6枠目は高耐久の水タイプへの打点、サイコフィールドを上書きして「ワイドフォース」の弱体化を狙ったりエルフーンの悪戯心が腐らないようにするためにゴリランダーを採用。
・個別解説
ドククラゲ
持ち物:じゃくてんほけん
特性:クリアボディ
性格:おくびょう
実数値:155-×-86-132-140-167
努力値:0-0-4-252-0-252
パーティの軸その1。
先発でレイスポスと共に選出し、序盤の崩し役を担います。そのため場の制圧力を少しでも上げるために水技は威力重視で「ハイドロポンプ」を採用。
上記の技と「ヘドロばくだん」の2つで、ダブルで使用率の高いガオガエン、カプ・レヒレ、霊獣ランドロス、ゴリランダーにメタを貼ります。残り2つは、雑に扱わず大切にすることで相手の後発にも負担をかけられるのとレイスポスの補助技を通して動きやすくするために「まもる」、パーティ全体で水への打点が不足しているため「ギガドレイン」を採用しました。
「じならし」込みで上を取れる相手を増やすためと、弱点保険発動込みで倒せる相手を増やすために性格はおくびょうで配分はCSぶっぱ。
レイスポス
特性:くろのいななき
持ち物:きあいのタスキ
性格:おくびょう
実数値:175-×-81-197-100-200
努力値:0-0-4-252-0-252
パーティの軸その2。
きあいのタスキを持たせることで確実に1発耐えるため、ほぼ確実にドククラゲとのコンボを決められます。
「おにび」はドククラゲの低い物理耐久を補うことができて、相手のきあいのタスキを潰すことにも使えます。
「こわいかお」は「じならし」の効かない飛行タイプと特性浮遊、レジエレキ等「じならし」1回でもドククラゲで抜けない相手に対しても素早さ操作できるように採用しました。
エルフーン
特性:いたずらごころ
持ち物:バコウのみ
性格:おくびょう
実数値:159-×-121-97-95-177
努力値:188-0-124-0-0-196
配分:HP16n-1 陽気リベロエースバーンの珠「ダイジェット」をバコウ込みで確定耐え 最速テラキオン+1
ドククラゲレイスポスのコンボを決めた後素早さが途切れないよう「おいかぜ」でサポートしたり、ドククラゲレイスポスを出せない場合の別選出としてテラキオンと一緒に先発で出します。
本当はきあいのタスキを持たせたかったのですが、そちらはレイスポスが既に持っているためこのポケモンが貰いやすいであろう技を対策するためにバコウのみにしました。
テラキオン以外が隣にいてもシナジーが発生するように「ふくろだたき」と「うそなき」を両立。
攻撃技はドククラゲレイスポスの並びで辛いドラパルト、ガラルファイヤー両方に弱点を突けれる「ムーンフォース」を採用。
テラキオン
特性:せいぎのこころ
持ち物:ラムのみ
性格:ようき
実数値:166-181-110-×-111-176
努力値:0-252-0-0-4-252
基本はエルフーンのサポートを受けて暴れてもらいますが、対「トリックルーム」ではガラルファイヤーと並べて単体で暴れてもらいます。
ただどちらにせよ火傷や麻痺で妨害されると負けに直結するので持ち物はラムのみ。
「いわなだれ」「インファイト」「まもる」は確定として、残りは相手のレジエレキが重めのため「じしん」を採用しましたが、正直他の技でも十分見れますし「アイアンヘッド」に変えても良いです。
ガラルファイヤー
特性:ぎゃくじょう
持ち物:いのちのたま
性格:ひかえめ
実数値:166-×-110-167-145-142
努力値:4-0-0-252-0-252
相手の「トリックルーム」要員を倒せる確率を上げるため、「おいかぜ」下での制圧力アップのため性格はひかえめ。
「あくのはどう」は「もえあがるいかり」と違って単体技なため、エルフーンの「うそなき」込みでの威力が変わるので採用。
ゴリランダー
特性:グラスメイカー
持ち物:きせきのタネ
性格:ようき
実数値:175-177-110-×-91-150
努力値:0-252-0-0-4-252
ドククラゲレイスポス、エルフーンテラキオンで暴れた後の〆役。相手のフィールドを上書きして技の威力を戻したり「ワイドフォース」を弱体化させるために特性はグラスメイカー。
草技が「グラススライダー」だけだと火力不足なので「ウッドハンマー」と両立。「10まんばりき」は相手のレジエレキやツンデツンデへの打点を増やすため。「ねこだまし」で地味に「おいかぜ」のサポートができたり隣のダイマックスアタッカーを動きやすくすることもできる。
「おいかぜ」で相手の最速レジエレキを抜けるよう性格はようきにして配分はASぶっぱ。
・選出
◆基本
先発:ドククラゲ、レイスポス
後発:エルフーン、ガラルファイヤー
初手からドククラゲをダイマックスさせ、レイスポスの巻き込み「じならし」で弱点保険を発動させて相手を一掃していく。
一掃するといってもただ目の前の相手を闇雲に殴るのではなく、相手のメンツによっては「ダイウォール」をしてレイスポスのサポートを挟んで動きやすくするという立ち回りも大事。
「じならし」後は「おにび」で物理ポケモンを弱体化、「こわいかお」で素早さ操作といったサポートに徹し、倒れたらエルフーンを出して「おいかぜ」で上を取っていく。
ガラルファイヤーの枠は他2匹に変わる場合があります。
◆袋叩き展開
先発:エルフーン、テラキオン
後発:ガラルファイヤー、ゴリランダー
基本選出では厳しい場合や相手に「このゆびとまれ」持ちがいない場合は此方の選出でいきます。
◆vsトリックルーム
先発:テラキオン、ガラルファイヤー
後発:ゴリランダー、ドククラゲ
テラキオンをダイマックスさせてガラルファイヤーの攻撃と合わせて相手の「トリックルーム」要員を倒しにいきます。相手に「ねこだまし」持ちがいた場合はゴリランダーを先発にすることもあります。
相手がスイッチトリパの可能性がある場合、後発にエルフーンを置いて「トリックルーム」要員を倒した後に「おいかぜ」で切り返していくという立ち回りも。
・改善点(2022年7月25日追記)
・エルフーンの「うそなき」→「てだすけ」
・ガラルファイヤーの「エアスラッシュ」→「ぼうふう」 黒い眼鏡→命の珠
・レイスポスの「こわいかお」→「ちょうはつ」
・テラキオンの努力値配分をレジエレキの珠「ダイサンダー」耐えに変更