【VGC2019ムーンルール】ドククラゲ入りゼルネイベル

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※2019年1月14日に書いた記事です。

ムーンルールの仲間大会で2回使用したPT。
それぞれの結果は5勝10敗と5勝7敗で全くと言っていいほど振るいませんでしたが、今後ムーンルールをやる上で何かの参考になればなと思います。

・構築概要

いつも通りドククラゲを使いたいというところから構築を組み、まずこのポケモンと相性のよい伝説枠としてイベルタルを採用。

ドククラゲに強いソルガレオ、ルナアーラ、ネクロズマに強くタイプ相性でも補完ができているためです。

次にドククラゲ入り構築でありがちなPTパワーの無さをどうにかするためにもう1体の伝説枠はパワーが出せるポケモンにしたいと思い、その中で最もパワーが出せるポケモンとしてゼルネアスを採用しました。

ゼルネアスがパワーを出す上で必要な「ジオコントロール」はドククラゲの「くろいきり」とアンチシナジーですが、相手のゼルネアスのステータスを「くろいきり」で消してからこちらのゼルネアスの「ジオコントロール」の起点にすれば問題ないと考えそのコンセプトでいくことに。

後のポケモンは「ねこだまし」で「ジオコントロール」の発動をサポートできてフェアリーの通りが悪い鋼タイプに強くトリックルームに対してもある程度は対応できるガオガエン、特性「じょおうのいげん」でドククラゲの行動をサポートでき水タイプへの打点を確保できるアマージョを採用。

最後はゼルネアス以外にも相手のイベルタルに打点が持てるポケモンが欲しかったのと全体的に「こだわりスカーフ」を持ったカイオーガに対して受け身だったのでそれらを解決できる「こだわりスカーフ」持ちの霊獣ボルトロスを採用しました。

 

 

・個別解説

ドククラゲ 特性:クリアボディ 持ち物:ミズZ
性格:ようき
努力値:A252 S252 H4
技:たきのぼり、どくづき、くろいきり、みがわり

 

今回は物理型で使用。ダメージ計算するとガオガエン+ゼルネアスに対するダメージは特殊型の方が大きいということが分かりました。

それでも今回物理型にした理由はVGC2019の環境にいるガオガエンはHDベースやチョッキ持ちがほとんどなのと、「ジオコントロール」を積んだゼルネアスに対して毒技で倒したほうが早いという場面で早急に処理できるからです。

また特性「クリアボディ」とも相性がよく、相手の「いかく」が効かないのも物理型のメリットです。

「くろいきり」はゼルネアスの「ジオコントロール」に対してもそうですが、味方に入った「いかく」や「バークアウト」「こごえるかぜ」等も消す事が可能なので有効な場面はかなりあります。(そして自身は「クリアボディ」によりステータスが下がらない)

相手に入った分も消してしまいますが、イベルタルと同時選出をした際に相手のAを元に戻しつつ最大火力のイカサマを通すということもできます。

「みがわり」はゼルネアス+ドーブルという並びに対してドーブルの「キノコのほうし」と積んだ状態のゼルネアスから急所を貰う事故を防ぐことができるため。

「ミズZ」は相手のガオガエンを確定で落とせるため、此方のガオガエンの「いかく」を一方的に通すことができます。

性格は相手のソルガレオ、ルナアーラよりも先に行動できて相手のゼルネアスを上から縛れるよう「ようき」にして配分はSに極振り、元のAが低いのと(A種族値70しかない悲しみ)Z技での突破力を少しでも上げるためAにも極振りしました。

 

 

イベルタル 特性:ダークオーラ 持ち物:アクZ
性格:ようき
努力値:A188 D68 S252(バルドルさんの配分のコピー)
技:イカサマ、ふいうち、おいかぜ、まもる

 

ドククラゲを縦の相性が良く、またイベルタルに強いポケモンに対してはドククラゲ、ドククラゲに強いポケモンに対してはイベルタルが通ります。

最速ソルガレオ、ルナアーラに上を取られないようSは最速。

「アクZ」はドククラゲを選出できない場面が必ず出てくるのでその際PTのパワー不足を補うため。

最初は「イカサマ」を「はたきおとす」にしていましたが
・「アクZ」を持たせて使う上での威力の差(はたきおとすZが威力120、イカサマZが威力175)
・Z技が使えるムーンルールだと誰がZクリスタルを持っているか分からないため「はたきおとす」の威力が安定しない
・ゼルネアスのパワフルハーブを叩き落として「ジオコントロール」を1ターン遅らせるという立ち回りが存在するがゼルネアスに対してはドククラゲで対応するのでやる意味がない(そもそもゼルネアスとの同速対決や1ターン遅らせたところでゼルネアスに大ダメージを与えられるポケモンがPTに少ないため前者の立ち回りも怪しい)
以上の理由から「イカサマ」に変更することにしました。

「おいかぜ」は相手の「おいかぜ」に対する切り返しのために採用。その「おいかぜ」を確実に発動できるよう配分はバルドルさんが使っていた物を完コピ。

 

 

ゼルネアス 特性:フェアリーオーラ 持ち物:パワフルハーブ
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 H4
技:ムーンフォース、マジカルシャイン、ジオコントロール、まもる

 

特性フェアリーオーラを最大限に活かせるよう攻撃技はフェアリータイプの技のみ。

Sはゼルネアスミラーで優位を取れて相手の最速グラードン、カイオーガ、ソルガレオ、ルナアーラ等よりも先に「ジオコントロール」をできるよう最速。

また「ジオコントロール」を決めた時の制圧力を考えてCにも全振りしました。

 

 

ガオガエン 特性:いかく 持ち物:オボンのみ
性格:しんちょう
努力値:H236 D252 A20(S個体値最遅日食&月食ネクロズマ+1)
技:フレアドライブ、はたきおとす、とんぼがえり、ねこだまし

 

4分の1回復木の実ではなくオボンにした理由は回復量では劣りますが発動が早い分場持ちがよくなるため。

それ以外は特に深い理由無し。

 

 

アマージョ 特性:じょおうのいげん 持ち物:とつげきチョッキ
性格:いじっぱり
努力値:H92 A244 B4 D100 S68(H16n-1、臆病ゼルネアスのC2段階上昇ムーンフォース確定耐え、追い風下で最速130族抜き)
技:パワーウィップ、けたぐり、しねんのずつき、フェイント

 

ドククラゲと並べて出す事があるため、積んだゼルネアスに対して行動できるよう「とつげきチョッキ」を持たせました。

「パワーウィップ」は「トロピカルキック」と違い威力が120もあるためゼルネアスに一発入れればドククラゲの「どくづき」で縛りやすくなります。(それでも威嚇1回+乱数で耐えられる可能性が出てくるが)

後の技はツンデツンデに対する「けたぐり」、モロバレルに対する「しねんのずつき」、削れたドーブルを縛れて「ワイドガード」を破壊できる「フェイント」を採用。

 

 

霊獣ボルトロス 特性:ちくでん 持ち物:こだわりスカーフ
性格:おくびょう
努力値:C252 S252 H4
技:10まんボルト、くさむすび、サイコキネシス、ヘドロばくだん

 

相手の「こだわりスカーフ」持ちカイオーガで詰まないよう此方も「こだわりスカーフ」を持たせています。

化身フォルムにしなかった理由は以下の通り
・電気の一貫性を少しでも抑えたかった、この枠をアタッカーとして採用したかったため特性いたずらごころの意味が全く無い
・最速イベルタルさえ抜ければよかったので霊獣フォルムのSでも十分
・単純に火力が欲しかったから

「くさむすび」はグラードンへの打点や相手に「ひらいしん」持ちがいた場合のカイオーガへの打点、「サイコキネシス」はモロバレルに対して撃ちます。

またカプ・コケコもキツいため「ヘドロばくだん」を採用しました。

 

 

・選出

 

・使用感(という名の現実)

・グラードン+ゼルネアスの構築が無理(ドククラゲの水技が半減されるため)
・スカーフ霊獣ボルトロスの受け先をちゃんと用意するべきだった
・鋼タイプの中だとツンデツンデが予想以上に重い(ナットレイ、カミツルギはなんとかなる)
・「くろいきり」を決めたところで必ずしも勝てるわけではない

 

ドククラゲに限った話ではないが、こういうピンポイントで刺さるタイプのポケモンは仮想敵以外に対して上手く対応するのが難しいためその分選出の幅が狭まってしまうところが弱いと感じた。

 








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